家路の車窓
2003/07月号
2003/07/01火曜日
「下り一番電車の風景」
このコラムは「家路の車窓」ですが,大学に向かう電車の中で書いたりもします.僕が通勤で使っている電車は朝の2番〜3番電車です.下り方面ですから,あまり電車の本数がありません.東京方面に行く方々から見れば,6〜10番電車に相当するのでしょうか.
さて,僕は朝一番の講義を担当しているのですが,その第一回目の日,早めに出勤しておこうと思い,一番電車に乗りました.これで行くと7時40分頃に大学に着いてしまいますが・・・・そこでびっくりする光景を目の当たりにしました.皆さん,座席(電車ですから,長椅子ですよね)を占領して寝ているんです.完全にベッドのようにして寝ている人もいます.あの人は,このままベッドに寝たような姿勢のまま,この先も行ってしまうのだろうか?と心配になります.
僕は,夜子供と10時頃には寝てしまいますので,7〜8時間たっぷりと睡眠をとります.結構気楽な性格が幸いして,いろいろ頭の中に悩み事を抱えて寝るということも無いので熟睡しています.低血圧でもないのでしょう.朝,目がパチっとあくと眠気もすぐ取れ,おいしくご飯をいただきます.このような性格と体質を持っているためか,電車の中で眠くなることがありません.ですから,電車の中で寝ている方々を見ると,夜遅くまでお仕事頑張っていたのかなぁ,と思ってしまいます.お身体に気をつけていただきたいと思います.
ところで,さっきまでベッドで寝ている姿勢の方はどうなったかな?やっぱり,ベッドで寝ている姿勢を保っています.あっ!!寝返りをうってしまいました・・・・
2003/07/01火曜日
「たまたま入った天丼屋」
とある省庁の委員会が東京であり,会議終了後,別件の会議のため移動中に昼食を取ろうと,たまたま目に留まった天丼屋に入りました.入り口のドアは,人一人分の幅しかないほど小さかったのですが,中に入ってみると,奥に長い構造になっていました.壁にかかっているメニューを見ると,特上・上・並の3種類の天丼と天ぷら定食だけのメニュー(体言止め.特に意味ありませんが,最近の大学生は和歌・俳句を嗜むわけでもないのに,このように記述する人が見られます.なぜだろう?本題とは関係ありませんが).
厨房の中を覗くと,70歳以上のお年寄り5人で切り盛りしていました.びっくりしました.東京霞ヶ関から虎ノ門に向かう通りですから,土地代も高いのではないかと思います.そのような一等地で,お年寄り5人だけで,小さいながらも天ぷらにこだわったメニューを出している.がんばっていらっしゃいますね.
お味は・・・・これが本当に旨い!並を食べたんですが,本当に旨い.しかも値段も東京の一等地とは思えない安い値段!厨房のみなさんの歴史を勝手に想像してしまいました.おそらく,古くからこの地でお店を開いていたのではないでしょうか?天ぷら一筋で一心不乱に商売をされて,気づいたら周りは大都会に変貌していた.それでも,伝統の味を,とこの地でがんばっていらっしゃるのではないでしょうか.このお店に入って,なんかタイムスリップしたような感覚でした.昭和を感じさせてくれるお店でした.また,行こうと思います.