家路の車窓

2003/10月号

2003/10/02木曜日

 

「阪神優勝!!」

僕は何を隠そう“巨人ファン”です.阪神ファンではありませんが,“優勝おめでとうございます”と心からお祝いの言葉を送ります(と書きながらちょっと悔しい・・・).長男は,どういうわけか,熱烈な阪神ファンです.どうしてだろ?聞いてみると,「ボクはトラが好きだから!」という理由らしいのです.では自分を振り返って,なぜ巨人ファンになったのか?テレビ中継のゲームは,必ずと言ってよいほど巨人戦だし,マンガでも,“巨人の星”や“侍ジャイアンツ”というのがあって,巨人には“魔球”を投げる選手がいると本気で思ってました.これが理由ではないでしょうか.まんまとマスメディアによって,巨人教に洗脳されてしまったのでしょう.

我が息子にとっては,トラが好きであること(トラは強いから,というのが好きな理由らしいです)と“良い?”タイミングで強い阪神タイガースを目の当たりにしたのですから,もう阪神教に洗脳されていて,阪神ファンでいくのでしょうね.まぁ,いいか・・・

でも実は,僕は星野監督のファンでもあります.なんとも矛盾しているようですが,しかたありません.星野監督が中日のエースとして活躍している頃,彼の巨人に対する“凄すぎる”闘志には魅せられました.「敵ながら天晴れ!」という感じですね.

考えてみると,巨人には個人で好きだった選手はあまりいなかったかなぁ.王は天才過ぎるし,長嶋は僕が野球に関心を持ち始めた頃には力の衰えが見え始めていました.いぶし銀のような土井選手が好きでしたね.最近では松井選手ですね,もういませんが.結局のところ,“巨人”というチーム・組織が好きのようで,個人として好きな選手・監督は,他のチームにいたりするものなのかもしれません.ここでも,組織と個人の相違を感じますね.

 

2003/10/02木曜日

「“いちご白書をもう一度”は今は昔?」

“いちご白書をもう一度”という歌をご存知でしょうか?こんな感じです.

♪いつか〜,君と行った〜,映画がまたくぅるぅ〜・・・♪

(中略)

♪就職が決まぁって〜,髪を切ぃってきたとき〜,もう若くないさぁとぉ〜,君に言い訳したねぇ〜♪

200357日(水)の読売新聞の朝刊に,この歌詞も昔のものになったなぁと思う記事が載っていました.最近の学生さんは,就職試験に際してもベッカム流のボサボサヘアーで臨むという記事です.この記事において,有識者と呼ばれる人が,終身雇用制度の崩壊に伴い,このようになったとコメントしていました.確かにそうかもしれません.

僕は,まぁ,これでも良いのではないかと感じています.“いちご白書をもう一度”では,学生時代に貫いた自分の姿勢を断ち切って,社会という組織に組み込まれていく姿を歌っているように思います.この歌詞からは,自分の姿勢を断ち切るという一種の敗北感を感じます.最近の学生さんは,一つの自分の姿勢(“髪型”という)を貫くことで,社会に敗北せず対峙しようという姿勢なのかもしれません.これは,これでとても良い姿勢のように思います.

また,先の記事には,「“大人になりたくない”という主張では?」というコメントもかかれていました.確かに,これも考えられます.“いちご白書をもう一度”においても,学生から社会人になる過程での不安定感を歌っています.♪もう若くないさぁとぉ〜♪というフレーズに,それを感じますね.この時代は,“長い髪を切る”イコール“大人になる”という感じでした.この意味において,ヘアースタイルを変えずに就職戦線に臨むということが,ピーターパンのように“大人になりたくない”ことの主張だとすると,ちょっと情けないですね.

ヘアースタイルを変えなくても結構です.それよりも,社会に出ても変えることのない信念を持ってください.社会に対して外見だけで対峙するのではなく,内面を充実させて,自分の思想・信念を持って社会と対峙してください.そのようになれば,“いちご白書をもう一度”の時代の若者よりも,数段レベルアップした若者になれます.

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