家路の車窓

2003/11月号

2003/11/06木曜日

 

「早起きのすすめ」

僕は,朝6時には目を覚まします.夜は10時には寝てしまいます,子供たちと一緒に.このような生活習慣のおかげか,昼間に眠たくなるということはありません.元気いっぱいです.電車に揺られて眠くなるということもありません.10時を過ぎると突然睡魔が襲ってきて,いろいろ考える余裕もなく眠り込んでしまい,朝になるとさっぱりしているという生活を送っています.

皆さん,是非早起きをしてみてください.気持ちいいですよ.まず日差しが優しい感じがします.それから,小鳥のさえずり.「ちゅん,ちゅん,ちゅん」というさえずりが聞こえてきます.人々が活動を開始すると自動車の音,おしゃべりなどで,静寂とは程遠い環境になるので,さえずりのような小さな音はかき消されてしまいます.しかし,早朝は,その静寂があります.静寂の音が聞こえます.

それから空気が澄んでいるという感じがします.駅に向かう途中,公園の横を通るのですが,埃が沈降していて,空気が澄んでいると直接感じることができます.

原始時代など,まだ電気など便利なエネルギーのない時代に生きた人類は,きっと私のような生活習慣だったんでしょうね.暗ければ眠るしかありませんし,明るくなっても寝ているようでは,大切な狩の獲物もいなくなってしまいます.これは人類の基本的な生活リズムなのではないでしょうか?人類はエネルギーを保有してから生活のリズムが変化したものと思われますが,かえって基本的なリズムを崩しているのではないでしょうか?是非とも早起きをして,基本的な生活リズムを取り戻しましょう.

 

2003/11/06木曜日

「自己評価のすすめ」

福沢諭吉ではありませんが,「○○のすすめ」が続きますが,今回は「自己評価のすすめ」です.通勤電車の中で,多くの高校生と出会います.その話題に耳を傾けますと,ほとんどの人たちが成績やテストの点数のお話をしています.特に,12月頃などは入試も近いので,成績や試験の点数の話題を耳にしないときはありません.僕自身,同じ年代だった頃,同じようなことを話題にしていたのかもしれませんね,ほとんど忘れてしまいましたが.

大学生にしても,単位が取れたか,成績はどうか,という話題には非常に敏感ですね.学生の皆さんからすれば当たり前のことかもしれませんが,僕は少し疑問に思っています.というのは,成績や点数に敏感であるが故に,学生の皆さんの行動は常に,他人(特に教官でしょうか)から観て,どのように評価されるか?ということを強く意識しているように感じるのです.“こんなこと発言したらまずいのでは”とか“失礼になるのでは”ということを神経質なまでに意識している人もいるように感じます.

教官の立場からすれば,成績が良いことにこしたことはありません.しかし,他人からの評価の良し悪しだけがすべてではありません.

自分に自信を持つことにもつながるのですが,もっと自己評価をしてください.人からどう思われようと,自分が精一杯やったのであれば,それで良いではありませんか.皆さんが自己評価して,精一杯やったと言い切れるように活動をすれば,自ずと人からの評価もアップします.

僕は,人生における充実感は,最終的には自己評価であると信じています.“ああっ,僕の人生は最高だった.悔いはない”という自己評価と共に棺桶に入りたいと思っています.

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