家路の車窓

2004/06月号

2004/06/01火曜日

 

「カラオケを歌うとき,合いの手がうまくいく」

なんかタイトルが,今はやっている「世界の中心で,愛をさけぶ」のようなタイトル(おやじギャグが含まれているの,分かりますか?)になっていますが,そんな素晴らしい内容ではないかもしれません.

先日,厄年のお払いのため成田山・新勝寺に行きました.この近くには,外国のマーケットプレースのように大きなイーオンがあります.我が家の女性たちは,このイーオンでウィンドウショッピングするのがとても楽しみらしく,毎回,立ち寄ります.その度に男チームは,イーオンの中の本屋,CDショップ,ゲームセンター(長男が“太鼓の達人”がスキなんです)などで時間をつぶします.

先日イーオンに立ち寄ったときは,僕と長男で時間をつぶすことになり,CDショップに立ち寄り,いろいろな曲を試聴しました.特に,以前から聴いてみたいと思っていた楽曲を試聴できたことが,今回の収穫でした.その曲は,大塚愛の「さくらんぼ」です.

CDのジャケットは,いかにも「ぶりっ子」(いまや,死語でしょうか)という感じのものですが,何か楽しくなる曲なんですよね.そして今回の試聴ではじめて,最初から終わりまで通して聴くことができました.「聴き終わって耳に心地よく残っている歌詞は」というと,それがなんと,曲の途中に合いの手のように入る「イェイッ!」でした.この記述が正確かどうかは分かりませんが,僕が聴き取った歌詞を文字にすると,このようになります.曲全体のメロディーやリズムももちろん,僕の感性にあっていると思うのですが,特にこの「イェイッ!」が,なぜか気に入ってしまいました.

ちょっと,否かなり古くなりますが,アリスの「冬の稲妻」という楽曲がありますが,この曲も同じように,ベーヤンこと堀内孝雄が「・・・・you are rolling thunder」(正しいか??)と歌った後に,谷村が「ッ,アァ〜」(僕には,こう聞こえるのです)と合いの手を入れるのですが,この「ッ,アァ〜」が最高なのです.以前いた職場の同期とデュエットでよくこの歌をカラオケで歌いました.僕が谷村のパート担当で,この「ッ,アァ〜」がうまく入れられるように,歌い始めのところから意識していて.この合いの手がうまく入ると,すべてうまくいったと感じることができるのです.この合いの手をうまく入れることに,全身全霊すべてをかけて歌ってしまいます.「さくらんぼ」は,まだ歌ったことがありませんが,もし歌うとすると,「イェイッ!」をうまく入れられることにすべてをかけるのではないでしょうか.

ほらっ,皆さん.たいした内容ではなかったでしょ.でも,皆さんにもこのようなことあるのではないでしょうか?皆が持っている「こだわり」の一つなのでしょうね.

 

2004/06/01火曜日

 

「最近の韓国映画」

最近,韓国映画にはまっています,数年前に爆発的にヒットした「シュリ」を劇場で鑑賞しそこね,2年ほど前にビデオで借りて観て,韓国映画のなんともいえない“さわやかさ”が好きになりました.ハン・ソッキュという男優は,私の大学時代の無二の親友で,病に倒れ今や帰らぬ人となってしまった友にそっくりなのも,韓国映画にはまっている理由かもしれません.先日は,「八月のクリスマス」という映画を観ました.やはり,ハン・ソッキュという男優が主人公です.本当に,せりふの少ない映画でした.なんとも感傷的な,思い出となる恋愛をダイレクトなメッセージとして描いています.余命幾ばくもない主人公が,恋人に自分の病のことを語らず,喫茶店の窓から恋人に無言の別れを告げるとき,窓越しにみえる恋人の姿に,自分の手を合わせる.そのときの主人公の手の動きが,ダイレクトに,「別れる寂しさ」,「恋人へのいとおしい気持ち」,「出会えたときの喜び」すべてを表現していて涙をさそいます.

そういえば,ドン・パチとライフル掃射や爆弾が多用された「シュリ」でも,なぜか,いやな思いを残すことなく,最後は思い出となる恋愛が描かれていたように思います.

ほぼ同じ文化を有している日本の映画に目を向けると,「バトルロワイヤル」とか北野武の○○といった映画がはやっていますね.まぁ,映画は人の好き好きですから,とやかく言うことはありませんが,最近の日本映画は,徹底した暴力を通じ,その裏側の人間的な部分を描こうとしているように思います.映画のモチーフをダイレクトに表現しないで,相反する事象を徹底的に描きつくして,映画のモチーフを浮かび上がらせるという表現方法がとられることが多いのではないでしょうか.これは,なんとなくヨーロッパ,特にフランス映画のような表現方法のように思います.実は,私の好きな映画なのですが,大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」も,これに分類される表現方法だと思います.これに分類されない日本映画は,「フーテンの寅さん」や「つりバカ日誌」ぐらいでしょう.

もう一度,韓国映画の方に話を戻しましょう.映画のモチーフの表現方法として,日本映画の方が高度なのかもしれませんが,今の僕には,韓国映画のように,ダイレクトに,不器用に,モチーフを描く方が心に残るように思います.特に,最近の韓国映画の題材となる「純愛」を描く場合には・・・・

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