家路の車窓
2005/09月号
2005/09/01木曜日
「小田和正」
最近,小田和正のCD「そうかな」を買って,自慢のX-seven(Seagrand製のUSB型音楽再生装置)にコピーして通勤中に良く聞いています.
小田和正は,僕の大学生時代に「オフコース」というバンドのメインボーカルでした.その頃から,透き通るような高い声で,「言葉にできない」や「秋の気配」など,気づくと“ほろっ”と涙してしまうような歌を歌ったり,「愛の中へ」や「Yes-No」のように,他の歌手とは違う雰囲気のアップテンポの楽曲を演奏していました.あの高い声に憧れて,新宿のパブで,まだ本の形式だった歌詞カードを読みながらカラオケで歌ったことがあります.「こめかみの血管が切れるんじゃないか」と思いながら,また,他のお客の気持ちなんか全く考えず,「さよなら」を歌ったりしました.
小田和正は,私の出身大学大学院・専攻の先輩ということもあって,親近感を勝手に持っていました.彼は建築専攻の修了ということでしたが,その修士論文が「建築家との決別」というタイトルだったとか.本当かどうかは定かではありませんが,僕が大学生の頃,この題目で修士号をもらえたのか,などと噂になっていました.でも,オフコースがOf courseではなくOff courseというのであることを知って,「やっぱり,そうかぁ」と思っていました.
オフコースが解散して随分立ちますが,そのメッセージは不変で,とても魅力的なおじさんになっていますね.小田和正は,今になっても,あの声とその存在に憧れてしまう人ですね.
2005/09/01木曜日
「ケツメイシ」
小田和正のCD「そうかな」とほぼ同時に,ケツメイシの「ケツノポリス4」も実は買いました.ケツメイシというバンドを知ったのは,以前「ピエロの表情に潜むもの」というタイトルで書いた家路の車窓でも話題にしました「涙」という歌のCDを購入したときでした.その後何回かMTVなどでいくつかの楽曲を聴いて,「良い曲をつくるなぁ」と思っていました.
不思議と我が家の子供たちにも,その良さが伝わるようで,特に最近では,彼らの「さくら」には長男も長女もはまっているようです.僕も「さくら」が大好きですね.自宅のテレビでMTVを観ていて,この曲が流れてくると,子供たちと一緒に声を出して歌っています.娘は,ギターを弾くまね(でも,変な踊りにしか見えないのですが)をしながら歌っています.
うちの奥さんは,相変わらず「涙」が好きらしく,自動車のオーディオではリピートモードで,繰り返し「涙」を聴いているようです.
このケツメイシというアーティストはテレビにあまり出ないようですが,妻の話によると,彼らは有名になり顔が広く知られてしまうと,ディズニーランド等に家族で遊びにいけなくなってしまうから,テレビに出演しないとのことでした.いや,この選択はすばらしい.
家族を持つと別な価値観が生まれますよね.僕も独身時代は,野心丸出しという感じでしたが,家族を持ってから,自分の野心よりも家族と過ごすことを優先するような生活になったように思います.ケツメイシの人たちの気持ちも良く分かるような気がします.