家路の車窓

2006/01月号

2006/01/04水曜日

 

「今年は,肩に力を入れずに・・・」

毎年,この1月の車窓では,本年の抱負を述べてきましたが,今年はどうしようか考えてしまいます.というのも,すっかりのんびりしてしまって,何も考えていないというか,何も考えられない状況ですね.どうしよう・・・・

年末には,いろいろ宿題があって,それを一生懸命やっていたので,力を出し尽くしてしまった感があり,何か考えることが億劫になっています.昨年は,ちょっと肩に力を入れすぎましたかね.今年は,少し力を抜いていこうと思います.

そうそう,年末に息子の野球チームで「親子ソフトボール大会」なるものが行われました.つまり,子供たち・コーチ連合チームと父母チームがソフトボールで対戦するのです.しかし,実際には,ソフトボールではなく,野球をやろうということになりました.父母の中には,今現在,野球チームに所属している現役選手も1名いて,かなり“マジ”で対戦しました.僕は,ピッチャーを買って出てマウンドに向かいました.現役選手であるお父さんはキャッチャーで,本格的に打者に向かってボヤキをいれてリードをしていました.相手チームでは,コーチも打者として出てきて,結構“マジ”で対戦しました.結果は55の引き分けでした.僕は,大学の研究室対抗の野球大会でもよく,ピッチャーを買って出ています.野球の経験がないので,実は,捕球が得意ではないのが本当の理由です.ピッチャーであればボールを投げるのが主で,他の誰かが捕球してくれるという理由から,ピッチャーを希望します.

とは言え,ピッチャーなのだから良いところを見せようと,以前はワインドアップ・ポジションで力いっぱい投げていました.1イニングはなんとか投げられるのですが,2回はもちませんね.そして翌日は,鉛筆を持つのもやっとの状況になっていました.しかし,昨年10月末の息子の初登板でセット・ポジションで投げる姿を見て,昨年末に行われた大学研究室対抗野球大会と「親子ソフトボール大会」での野球では,僕もセット・ポジションで投げてみました.まぁ,少し肩の力を抜いて投げてみようということですね.どちらの試合も,3イニング程度は投げ続けられ,次の日も肩が少し張っている程度という感じでした.また,投球内容も比較的良いものでした.

「力を抜く」ということは,いろいろな場面で重要なことのように思います.今年は,その気持ちを忘れずに過ごしてみようと思います.ただし,「力を抜く」ということは「手を抜く」ことではありませんよ.

 

2006/01/04水曜日

「箱根駅伝に見るチームワーク」

毎年恒例ですが,年始の大学箱根駅伝を楽しみました.僕の母校は古豪であり,毎年出場しているので大学生の頃から楽しみにしています.最近はちょっと順位が低調なのが残念ですが.

毎年そうなのかもしれませんが,今年は順位が頻繁に入れ替わり,各区間ともまさに“デッドヒート”の連続だったように思います.面白かったですね.

花の2区では,山梨学院大のケニアからの留学生1年生が,物凄い勢いで走って,後方から一気に一位に躍り出ました.ものすごく早かったですね.しかし,区間の後半でタスキを渡す直前には,足が前に進まないという感じでした.余裕で走って一位に躍り出たように思っていたのですが,全力を出し切っていたのですね.タオルに包まれ倒れこむこの選手を見たとき,駅伝とは,こんなすごい選手でもここまで全力を出し切らせてしまうのだと思いました.マラソンでは,あまり見られない光景のように思います.どの選手も,自分の区間から次の区間にタスキを渡す直前には,全力を出し切ろうとしているように思います.1秒でも早くタスキを次の人に渡そうとして.チームのために,自分のできる最大限のことをしようという気持ちの表れのように思いました.

今年は,亜細亜大学の初の総合優勝という結果でした.箱根越えで一気に一位に飛び出て往路優勝を勝ち得た順天堂大学が,復路でまさかの失速をしてしまいました.脱水症状でフラフラになりながらも走り続ける選手(キャプテンだったそうです)を見て,「かわいそうに,悔しいだろうな」と思うと共に,「でも,なぜ,あそこまでするのか」と思っていました.脱水症状でフラフラになって走る選手を,箱根駅伝では何回か見たことがあります.かなり有力な選手が,このような状況になっていることが多いように思います.衝撃的なシーンとなるので,結構記憶に残りますよね.以前では,山梨学院大の中村選手が棄権になってしまったり,早稲田大の小林選手が山下りで足がガクガクになって走ってきたシーンは,記憶に残っています.

今回の順天堂大学の選手もそうですが,なぜ,あんな状況になってまで走り続けるのか,と思ってしまいます.答えは簡単で「タスキをつなぐため」なのですよね.でも下手をすれば命にもかかわるのではないかと思うと「なぜそこまでするのか」と思ってしまいます.しかし,そこに僕を感動させる何かがあります.今年の順天堂大学の選手もそうですが,フラフラになりながら走り続ける選手を見ていると,なぜか涙が出てきます.そう,タスキを渡すことはチームに対する自分の責任なんですよね.そこまでしてチームのことを考え,また自分の責任を感じているということに感動してしまいます.自分さえよければ良いという風潮がある昨今,駅伝には「チーム(社会)に対する自分の責任感」という精神を教えられます.この「チーム(社会)に対する自分の責任感」というタスキを,次の年代に受け渡していくのも駅伝という競技の精神であると思います.

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