家路の車窓
2007/02月号
2007/02/05月曜日
「アジアに対する感情」
昨年2006年には,計3回の海外出張をしました.英国・ウェールズ,ベトナム・ハノイとフエ,マレーシアのプトゥラジャヤ(クアラルンプールの隣町かな)と行ってきました.今まであまりアジア,特に東南アジアに行く機会がありませんでしたが,昨年はベトナムとマレーシアに行く機会を持ちました.韓国や中国とは,また違った印象ではありましたが,同じアジア人という気持ちが持てて,欧米に渡航したときに持つ印象とはまったく異なる,一種の共感のような気持ちが持てました.
研究テーマの関係もあるのかもしれませんが,今まで本当にアジアに行く機会は少なく,欧米ばかり海外出張していましたね.しかし堤防の研究などをはじめてから,東南アジアに目が向いて,調査に行く機会がめぐってきて色々考えさせられました.海外の印象は,やはり食事から受ける印象が強いと思いますね.食事はカルチャーですからね.この海外での食事で気づいたことがあります.
欧米に出張すると,英国以外は,ほぼそれなりに満足できる食事に出会えます.物珍しさも手伝ってか,初めて食べる食事を楽しむことができます.しかし,2,3日すると,大まかに分類すると肉か魚しかないという欧米式の食事に飽きてきます.味噌汁やラーメンが食べたいなぁと思い始めるんですね.しかし,昨年2006年に訪ねたベトナムとマレーシアの食事では,ハーブなどを多用するものもあるので,初め少し抵抗を感じるときがあります.日本ではあまり食べないハーブが使われていたりすると,最初は“ちょっとなぁ”と思ってしまいます.辛い料理も“うわっ,辛い!”と思ってしまいます.しかし,何回か食べていると,ハーブを食べた後の胃の爽快感や,辛いながらも味わいのある出汁の味みたいなものを楽しみ始めます.不思議ですね.皆さんも,韓国のキムチを食べてて,はじめは辛いと思っても,何回か食べていると,止められなくなっている自分に気づいたりしませんか.そんな感じです.つまり,アジアの食事は味わいがあって,飽きがこなく,むしろ止められなくなったりします.ここに欧米の料理との違いが大きくあります.アジアに対する感情を象徴するもののように思います.
2007/02/05月曜日
「スキー」
先月,友人家族と我が家族で,1泊2日のスキー旅行に行ってきました.僕自身,しばらくスキーから遠ざかっていたのですが,昨年から家族でスキーを年1回程度ですが,楽しむようになりました.昨年の段階で長男は既にスキーの面白さを知り,昨年はソリを楽しんでいた保育園児の長女も,今年はすっかりスキーにはまっていました.「来年は,もうソリは必要ない」とまで言っていたぐらいです.息子は,友人家族の同学年の息子さんと2人だけでリフトに乗って,彼らだけで滑っていました.「後2本滑ったら終わるからね」と言い,本人たちが“了解”と言っても,2本すべり終わった後も,親の目を盗んでリフトの列に並んでしまうほど,面白くなっているようです.親である僕もその気持ちが良く分かりますね.足も痛くなってきたから,“後1本滑ったら終わろう”と思っても,降りてくるともう1本滑ろうかなと思ってしまいますよね.娘もスキーを履いたままリフトに乗れるようになりました.足が届かないのに不思議とちゃんと降りることもできるし,一度も転ばずに下まで降りて来られるようになりましたね.来年はもっとうまくなることでしょう.
僕たちが行くスキー場は,猪苗代のあたりで,初心者向けのゲレンデと温泉,豪華な朝食・夕食バイキングが売りのスキー場です.初心者向けのコースの上には,極端なぐらいに厳しい中級コースのあるゲレンデです.そんなにうまいわけではありませんが,中級コースぐらいは転ばずに滑れる程度のレベルの僕にとっては,上の方に行きたいなぁと思っても,子供たちの練習に付き合わなければなりません.若い頃は,初心者の友達とスキー旅行に行っても,少し教えてあげて,すぐ中級コースに連れて行って「後は,自分で滑りな」とか無責任なことを言って,自分はどんどん滑って行っちゃうなんてことをしていました.そして,下まで行ってリフトに乗って上まで行き,ゲレンデの真ん中あたりでモタモタしている友人のところまで滑っていって,「大丈夫か?」と声をかけ,「自分で降りて行くしかないからねぇ,じゃあ,また〜」と言って,再び自分だけで滑って行っちゃうという感じでしたね.僕自身初心者だった十代後半,友達に八方尾根のスキー場に連れて行かれて同じ目に合わされましたけどね.
子供たちが休憩に入ると妻に預けて,4本程度中級コースを滑って,自分自身が楽しみました.スキーは“ちょっと怖い”と思ってもそれを我慢して滑っていき,少し緩斜面になったところで止まって,自分が滑ってきた斜面を眺めるときに“これを滑ってきたんだなぁ”という一種の征服感のような気持ちがなんとも言えないですね.また来年のスキー旅行も楽しみです.