家路の車窓
2008/12月号
2008/12/02火曜日
「延長2回で決着せず・・・そして号泣」
先日,地元の野球大会が開催されました.初日は仕事があって試合に行けませんでしたが,我が佐貫サイクロンズは何とか一回戦を突破し,2日目の試合に向かうことができました.今までは初戦敗退で翌日の試合に向かうことができませんでしたが,子供たち,いや選手たちが頑張って,7対6で接戦をものにしてくれました.そして,翌日,決勝進出を目指して試合に臨みました.
思えば,現在のチームで今シーズンを開始して間もない頃,点を取るどころかヒットも打てませんでした.失点も二桁が当たり前で,あっさりとコールド負けが6月ぐらいまで続きました.そんなチーム事情でしたが,ヒットはもちろんのこと,得点やいくつかの戦略的な攻撃が次第に出来るようになりました.試合に選手として出場している2〜3名(試合に選手として出場するのは9名ですよ,ご存知と思いますが)が小学2年生や3年生という状況にもかかわらずですよ.これは凄いことと思います.試合を離れれば,なかなか自分のこともまだ出来ない子供たちなのですが,試合に出場しているときは,2歳ぐらい上の年齢の子のような行動をします.
さぁ,決勝進出を目指した試合はどうなったのでしょうか.我が佐貫サイクロンズは先攻でした.先頭打者がライト前にヒットを打ち,盗塁とバントで1アウト3塁となりましたが,スクイズに失敗し,得点することなく終わりました.しかし,なかなか良い雰囲気でスタートしました.初回の守りは,ピッチャーの立ち上がりも上々で,2三振で危なげなく0点で抑えました.2回の攻撃もフォアボールとヒットなどで,下位打線ながら1アウト満塁となりました.そして小学2年生の9番バッターに回りましたが,難しいですよね.残念ながら得点できず,攻守交替となりました.その裏2回の守りも,大きな体のファースト選手が,気合の入ったプレーで,危なげなく三者凡退でした.さぁ3回,先制点が欲しいと思っていましたが,2番バッターからの打順でもあり,相手のエラーもあって,やっと1点を先制しました.この3回裏の守りが大事ですが,8番バッターからの攻撃だったのですが,上位打線に回って,ピッチャーが少し制球に苦しみだし,4点を取られてしまいました.その後,4回は両チームとも集中し,しっかりと守り,お互いに0点で抑えて,5回最終回表,1対4と我が佐貫サイクロンズの攻撃で3点を取らなければ負けてしまう状況でした.バッターは2番からでしたが,あっと言う間に2アウトを取られてしまいました.大きな身体のファースト・4番バッターの選手が,1塁にいるという状況でした.あと1アウトで負けてしまいます.などと考えていると,大きな身体のファースト選手が,セカンドに盗塁をしました.監督はじめ応援団もビックリです.サインは出ていませんでしたが,本人が「いける!」と判断したそうです.まだ,まだ諦めていませんでした,選手たちは.その後,ワイルドピッチで,2アウト3塁となり,5番バッター・我が息子の打順でした.ここのところ,ヒットが出ていませんでしたが,くらいついてセンター前にクリーンヒットで,まずは1点を返しました.続く6番サードの6年生選手も粘ってフォアボールで出塁しダブルスチールで,2アウト2, 3塁となりました.バッターは7番の4年生です.今シーズン,まだ安打数1という選手でした.「絶対打て!」と皆が念じている気持ちが通じたのか,レフトの頭上を越える2塁打で,ついに4対4の同点に追いつきました.最終回裏は,エラーで1選手を塁に出しましたが,なんなく3アウトを取って延長戦になりました.延長戦は,2アウト満塁の状況を作って得点を争うサドンデスです.我がチームは下位打線の選手の打順でしたが,良い当たりながら,得点が出来ませんでした.守備は,なんの心配もなく,アウトを取りました.もう一つの準決勝は既に終わっていて,この緊迫した試合を見に,試合会場のすべての人が見に来ていました.6月の頃を考えると,こんなに観客を夢中にさせる試合を,我がチームがするようになるとは思いませんでした.選手たちも,もの凄い集中力で「絶対に勝ってやる」という意気込みでしたね.そしてついに,2回のサドンデスでも決着がつきませんでした.そして,なんと9選手対9選手のジャンケンで決めることになりました.その結果・・・・なんと9番目の選手までもつれ込み・・・・5対4(ジャンケンのカウントですよ)で負けてしまいました・・・・.もうみんな,号泣でした.息子も,真っ赤な顔をして泣いていました.応援している親や監督・コーチたちもです.本当に悔しかった.悔しかったですね.でも,本当に素晴らしく充実した試合で,子供たちも「やればできる」「諦めてはいけない」「逃げてはいけない」という教訓を得た素晴らしい経験となりました.
2008/12/02火曜日
「クリスマス・シーズンのネオン」
またまた,やって参りましたクリスマス・シーズン.子供たちは,クリスマスをとても楽しみにしていますね.実は,この年齢になっても,いつもの通勤の道がクリスマスのネオンで飾り付けられるのを見ると,なんともいえないワクワクする気持ちになります.サンタさんは,もう僕には,目に見えるプレゼントをくれませんが,なんともいえない美しい雰囲気を与えてくれます.
この時期には,僕の出身の大学研究室のOB会があります.東京,しかも新宿近辺で行われるので,とっても鮮やかなクリスマスネオンで華やいだ街路を歩きます(酔っ払っていますが).来週も,新宿近辺でOB会が行われる予定で,懐かしく,かつ厳しい先輩方との会食の後,このクリスマスネオンを堪能することを楽しみにしております.
クリスマスのネオンは,その周辺の空気を澄ませ,また,雰囲気は暖かく,かつ体感温度は低下させるような効力があるように思います.「うー,さぶー」とコートのポケットに深く手を突っ込み暖をとりながら,しかし,クリスマス・ネオンが醸し出す雰囲気から心の中が暖かくなるのを感じます.不思議な効力ですよね.あの様々な色の組み合わせなのでしょうか,不思議な効力の源は.
我が家でも,子供たち特に娘が「いつになったら,クリスマス・ツリーを出すの?」という問いかけから,クリスマス・ツリーを組み立て,飾り付けをしました.サンタさんの人形や雪を模した綿,金色のベルや赤のリボンなどで飾りつけた後は,色は白色光のみですが不規則に点滅するネオンを巻きつけます.そして夜になるとコンセントを入れて,キラキラ点滅させます.僕が仕事から帰宅する際,玄関ドアのすりガラスを通して,クリスマス・ツリーのネオンが薄ぼんやりと不規則に点滅するのを見ると心が癒されます.みるみる疲れがとれ,夢の世界にいるかのような気持ちにさせてくれます.あの不規則な点滅にも,不思議な効力があるのかもしれませんね.
昨年,子供たちが作ったクリスマスケーキです.