家路の車窓

2010/05月号

2010/05/01土曜日

 

「母校散策その2〜高校編〜」

今年のお正月では,もう一つの懐かしい風景を楽しんできました.僕の兄の長男が成人式でしたので,吉祥寺に遊びに行って,その帰りに一家でしゃぶしゃぶを食べようということになりました.なぜ,吉祥寺かというと,家族みんなで毎年,東伏見稲荷に初詣に行くのですが,その往路の延長線上になる繁華街が吉祥寺であったということからです.実際,吉祥寺に行っても,どこもかしこも混んでいて,お店に入る気にはなれませんでした.また朝ごはんも遅く食べ,初詣の際に東伏見稲荷の出店で,ついつい,じゃがバター(これは,バターとお味噌を付け放題)やシャーピン(餃子風焼き饅頭みたいな感じのもの)などを食べてしまって,ず〜っと満腹な状態なので,これではせっかくのしゃぶしゃぶも食べられなくなってしまうということで,吉祥寺の井の頭公園で時間をつぶそうということになりました.しばらく井の頭公園をみんなで散策して,少しはお腹が減ってきたのですが,それでもお店の予約時間まで少し時間がありましたので,ドライバーの僕の勝手な希望で,我が母校・東京都立三鷹高等学校に立ち寄ってみました.何年ぶりですかねぇ.大学に転出するために,高校の卒業証明書が必要であるとのことでしたので,10年ほど前に来たのが最後だと思います.その後,高校サッカーの東京代表で出場したりで,後輩たちの活躍は知っていました.ついつい,無断で校舎の方に向かい,気づいたら持っていたデジカメで,パシャパシャと写真を撮っていました.下駄箱ですら,懐かしく思い,首を伸ばして,施設の裏側から覗いたりして・・・どうして,こんな行動に出たのでしょうかね.ふと,僕の一押しの映画,ニューシネマパラダイスのワンシーンを思い出してしまいました.映画界で成功して故郷に帰った主人公のトトが,少年時代に心ときめかせた古びた映画館を一人訪ねるシーンを.まったく同じ行動でした.何か自分の記憶に残っているものを探すかのように,高校のあちこちを見て廻りました.何か豊かになるひと時でしたね.そして,車内で僕を待っている家族のところに戻ると,今の時間に戻ってきたという不思議な気持ちになりました.

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出身者ではなければ分からないと思うけど,すべてが懐かしいですね.左は,校舎の正門,真ん中は,下駄箱が置いてある生徒の通用門,右は,体育館につながる渡り廊下です.

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高校の校舎ばかりではと思いましたが・・・左は高校の校庭に建つネット.僕が通っている頃は,校庭は“三鷹砂漠”と呼ばれていて,風が吹くと砂嵐のようになるので,このようなネットが必要なんでしょう.真ん中は,高校からバスで吉祥寺に向かう途中にある“井の頭公園”.この写真に写っている池でボートに乗りました.ここでもいろいろな思い出が・・・.そして,井の頭公園内にある今や人気の観光スポットが右の写真です.

 

2010/05/01土曜日

 

「電車の中で寝てしまうこと」

まぁ,仕方のないことですし,とやかく言う必要も無いのですが,電車に乗っていると,車中で寝る人が多いなぁと思ってしまいます.こんなことを言う僕も,ときどきは寝てしまうことがありますが,それでもかなり少ない方だと思います.寝てしまっては,この家路の車窓も回数が減ってしまいますからね.何でこんなことを言うのかというと,前に所属していた研究所の仕事で,当時の上司とヨーロッパ各国からカナダ・アメリカと廻る海外出張をした際に,オランダからフランスに向かう長距離電車の中で時差ボケのためか眠り込んでしまいました.その時に一緒に行った上司と会って,このときの話しが出てくると,「あの時は,よく眠っていたよなぁ」と言われてしまいます.

すべてではないと思いますが,ヨーロッパの人は人前では寝ないようですね.先の上司から,寝るという行為はプライベート的な行為で,それを公衆の面前で行うことは恥ずかしいことと解釈されていると,教えられました.ですので,先ほどの海外出張の際には,長距離電車の中で長時間に亘ってプライベートをさらけ出してしまったということですね.確かに,ヨーロッパに行って電車に乗ってみると,寝ている人は日本と比べてとても少ないように感じます.

実際には,寝てしまうと置き引きとかにあってしまうので,防犯的な意味で寝ないというのもあるかもしれません.その意味では,日本は安全なんですね.どんな人達が乗っているのか分からない電車の中で,気持ちよく寝てしまうのですから.教員である今の私にとって,講義中という公衆の中において,学生さんたちを寝させないようにするにはどうしたらよいか,と考えています.

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