家路の車窓
2011/03月号
2011/03/01火曜日
「牡蠣づくし!!こりゃ,うまい!!!」
1月末に,高校の同級生のお招きで,宮城県のある町のPTAの会合で,講演をさせていただく機会がありました.2年前に勢いで,30年ぶりの同窓会を企画した縁に感謝したいですね.旧交を温めることは,人生の豊かさを一層高めてくれます.いずれの仕事でもそうですが,高ぶるような思いをすることもあれば,落ち込みそうになる状況にも陥ります.僕の場合,見た感じから,とても落ち込むようには見えないようですが,人はそんなに強いものではありません.でも,塞ぎがちな気持ちを和らいでくれるのは,家族であり,友人です.教員である僕の場合は,時に教え子からも安らぎを与えてもらいます.その意味では,人より安らぎを与えてくれる人の数には恵まれているのかもしれません.ちょうど仕事も多忙を極める状況でしたが,高校の同級生にお招きに応じて,彼の町で開催されたPTAの皆様の前で,講演をさせていただきました.このような招待講演は緊張もしますが,非日常的な講演ですので,ある意味,思いっきり自分の主張ができるので,終わってみるととても充実感があります.ましてや,僕の高校生時代を熟知している友人から招待を受けて講演できるなんて,気恥ずかしい気持ちもありますが,なんか嬉しいですね.自分の成長を見てもらうような感じなのでしょうか.
さて,実は今までのお話は,今回の家路の車窓の本題の前置きです.講演の後に,この高校の同級生と一緒に,松島の港の近くのお店(このお店の雰囲気も最高!)で,採りたての牡蠣やホタテを炭で焼いて食べてきました.この牡蠣は,一生の中で,一番うまかったんじゃないでしょうか.いや,本当にうまかったですね.天然の海水のしみ込んだ牡蠣の身の味わいと言ったら,何と表現すればよいのか.牡蠣をあんなにもおいしくするために,神様は海水の濃度を設定されていたかのようです.あのプリプリ感もたまりませんね.天然が与えてくれる味を,そのまま味わえるというのは何とも幸せな気分になりますね.
これは,本当にうまかったですね.本当に,本当に,うまかったです.思い出すだけで,よだれが・・・(牛か!)
2011/03/01火曜日
「どうして働き続けているのかなぁ」
いったいどうして,僕は働き続けられているのかなぁ.研究所に勤めるときも,なんとなく“研究者”という響きが良かったように感じたし,大学に転出するときも“教育がしたい”という情熱を持っていたと思います.もちろん,これらの初心は持ち続けていると思いますが,その初心や情熱だけで,仕事を続けているようには思えないのです.
先日,メジャーリーグから楽天に移籍してきた岩村選手が,今年のシーズンにかける意気込みをインタビューされているとき,「今年は野球を楽しみたい」と答えていました.何気ない回答のように思いますが,僕はなんとなく面白いと感じました.おそらく,岩村選手は,子供の頃,野球が面白く,楽しくて仕方がなかったと思います.プロ野球選手に憧れ,念願かなって,プロ球団に入団し,レギュラー入りし,ついには日本代表の野球選手にもなり,メジャーの選手にまで上りつめましたね.そんな選手でさえ,あえて「今年は野球を楽しみたい」と公言して,シーズンに臨むようになるんですね.子供の頃は,好きで好きで楽しくてたまらないはずの野球なのに,一流のプロ選手になると,「よし,今年は楽しむぞ!」と自分に言い聞かせながら,野球をやるのでしょうか.ここに,働き続ける心構えがあるように思います.
僕も,研究や教育がしたくて,現在の職に就いたと思います.少なくとも,当初はそうなのでしょう.しかし,実際に働けば,好きなことだけをやっているわけではなく,悩むことも多く,ときには進路に戸惑うこともあります.また,生活のために働くのも事実です.そんな中で,誠意を持って仕事をする上で,「よし,頑張るか!」と思いながら働くことが,働き続けられる秘訣なのかもしれませんね.さて,では頑張るとしましょう!