家路の車窓
2013/03月号
2013/03/19火曜日
「写真を撮る」
学生時代には考えられなかったですが,最近,よく写真を撮ります.前職でももちろん,写真を撮りましたが,土木構造物とか現場の風景を“記録”としておさめるという気持ちでした.壮大な土木構造物は,まさに威風堂々といった姿で記録されています,今でも.でも,その多くは,ネガと一緒にアルバムの中ですね.このような場合は,カメラは出張の際の携帯必需品として存在していました.しかし今では,デジタルカメラが当たり前ですから,“いつも”カバンの中に入っています.何かあれば,パチリと撮っています.しかも,メモリーカードの容量が信じられないぐらい大きくなっているので,9999枚の写真を保存できる状態です.ありえない・・・.
そんな今だからでしょうか,以前は風景や土木構造物の写真が多かったのですが,これに加えて,“人”を撮るようになりました.特に,「集合写真」が多くなりましたね.大学の教員になったのも,要因の一つと思います.つまり,“記録”というよりも“思い出”をおさめる気持ちになったのでしょうか.
大学はもちろん,学問を修めるところですが,自分自身の大学生時代を振り返って考えると,人生にとって大切な“思い出”を創るところでもあるように思います.大学の教員になって1年ぐらいしてからですが,たくさんの集合写真を撮ってきました.学生さんとの思い出がいっぱいです.そして,写真は,その思い出を,鮮明に蘇らせてくれますね.「写真を撮る」という行為も,大学の教員の仕事のように感じてきました.また,次の1年,多くの思い出を写真におさめたいと思います.