家路の車窓

2013/05月号

2013/05/7火曜日

 

「親の行う教育,教育者の行う教育」

僕には,高校生の長男と中学生の娘がいます.職場では,1825歳ぐらいまでの学生さんがいます.いずれも,教員としての僕の教育対象者です.そして,家庭での教育の難しさを痛感します.職場の大学での教育対象者は,家族ではありませんので,冷たい言い方をすれば,一線を置いてお付き合いができます.しかし,家庭での教育対象者は,血のつながった家族です.この教育が難しいんですね.これまた冷たい言い方のように思われるかもしれませんが,職場の大学の教育対象者すなわち大学生に対しては,冷たく突き放すことができます.それでも彼らが僕に立ち向かってくるような状況は比較的容易に創ることができます.このような関係は,教育効果が上がります.比較的クールに対応することもできるので,冷静に,その後の教育効果をイメージすることもできます.

一方,家庭での教育は,ついつい感情的になってしまいます.大学での教育を考えながら我が子たちと接しても,つい感情的になります.難しいものですね,親というのは.

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